第14章 告白
「俺は…小さい頃から聖知が好きだから、好きな女が他の男と一緒にいたら嫉妬するのは当たり前っすよ。ずっと聞きたかったんすけど聖知は笠松先輩が好きなんすか?」
「……よく中学の時から好きって言ってたのは知ってたけど本気で言ってたの?」
「あ、当たり前じゃないすか…!俺真剣に聞いてるんだから聖知も真剣に答えて欲しいっす……」
涼太から中学の時授業中だろうが休み時間、部活の時でもずっと日常的に好きって言われていたのは覚えていても本機には捉えていなかった。
涼太は幼馴染で正直恋愛対象として見たことがない。
涼太からの真剣な告白に本気を感じ私は言葉を開いた。
「涼太が私のこと好きなのはわかった。昨日もなんで怒っていたのかもわかったよ。でも、私は涼太を恋愛対象として見たことがないし、よく分からない。
笠松先輩は私が中学の時からいろいろ相談に乗ってもらってて私の中では尊敬する先輩だよ。好きとかそいういうのよく分からない。
ただ…昨日みたいなことは2度として欲しくない…理由はどうあれ暴力とか力で押さえつけられるのは嫌だから。」
私は真剣な表情で涼太に自分の今の気持ちを伝えた。
私は初恋をまだしたことがない。好きとかそういうのもよく分からない。
涼太は幼馴染で笠松先輩は先輩として尊敬している。
それ以上の感情は私のもよく分からない。
それ以上に涼太に強い力で押さえつられそうになった時花宮のことを思い出した。理由はどうであれあんなことは2度として欲しくない。