第14章 告白
ーー翌朝ーー
私は、初朝練のため予定の時間よりも早く準備してマンションを出た。
「……涼太…?」
「あ…聖知っち……昨日…ごめんッ!俺…つい頭に血が上って…」
涼太は私が降りてくると待っていたのかすぐに謝って頭を下げた。
4月と言っても朝5時はまだ寒く涼太が喋ると白い息が出て外でしばらく待っていたのがわかる。
「……涼太…なんで怒ってたの?…私…何かした?」
「いや…そうじゃないっすけど……嫉妬っていうか…」
「…嫉妬…?なんで涼太が嫉妬するの?」
「………はぁ………やっぱり、全部言わないとわかってくれないっすか…?」
「…どういう意味…?」
昨日涼太が校門で待っていた時明らかに不機嫌な様子で正直心当たりはないが自分が知らないうちに何かしてしまったのかと聞くと涼太は苦笑いしながら「嫉妬」とつぶやくように言った。
嫉妬…?
なんで嫉妬するのか分からなくて私は聞き返すと涼太は私を見て深いため息をついて申し訳なさそうな表情が急に真剣な表情を浮かべていた。