第58章 初恋の再会
「グッ…!」
「っ…!」
「チッ……ふざけやがって…このクソ女がッ!」
踏みつけた箇所が痛かったのか、花宮は身じろぎ一瞬押さえつけていた拘束が緩み、その隙をついて相手を突き飛ばしてその場から逃げ出した。
幸男さんの事は聞きだす事ができなかったけど…花宮から隠れながら探せば大丈夫そう思っていた。
幸男さんの安否に不安を感じながら走っていると見覚えのある1人が立ち塞がる。
「っ……」
「はい、は〜い…聖知ちゃん、鬼ごっこは終わりだってさ…」
「っ……そこを退いてっ…」
「無理無理…もう逃げられないって…」
これで会うのは3度目
幸男さんと初めて出かけた時も、ショッピングモールでも花宮と一緒に襲ってきた仲間の1人…
道を阻む様に立ち塞がる目の前の相手を睨みつけると、後ろからゾクっとするような悪寒が走るのを感じる。
花宮がゆっくりと…冷徹な目をギラつかせながら苛立つように近づいてくるのに焦りを感じ、強行突破しようとしたけどあっさり捕まり…逃げられなかった。
「離してっ…っ…!」
「うわ…危なっ…聖知ちゃん…あんまりお痛すぎると俺我慢できなくなっちゃうんだけど…」
「きゃっ⁉︎…いっ…嫌っ…触らないでっ…!」
腕を強く掴まれ、後ろから抱きつかれると花宮と同じように足を踏んで逃げようと抵抗してもあっさりと避けられ…いきなり服の上から胸を鷲掴みにされる。