第58章 初恋の再会
「ちょっと聞いてるのー!
まったく…聞こえてないのかしら…」
階段を上がる音が聞こえてくる。
それでも幸男さんはやめようとはせずむしろ指を3本に増やし中を掻き回しグチュッグチュッと水音を立て責め立てる。
「っ…んんっ…ふぅっ…っ…!」
声を押さえるのに必死で成すべくもなく、激しい責めに耐えきれずそのまま幸男さんの服にしがみつき達してしまった。
衣服が乱れた状態で項垂れた私を受け止め、クローゼットの扉を少し開けるみさんに話かけた。
「何度も叫ばなくても聞こえてる。
今、夏の合宿の話をしてるんだ。
終わったら下に行くから。」
「聞こえてるんならちゃんと返事しなさいよ。
冷めないうちに早くきてよね?」
るみさんの声が扉越しに聞こえ、遠ざかるのを感じるとホッと胸を撫で下ろす。そう感じていたのも束の間、再び幸男さんはクローゼットの扉を閉めた。
「ゆっ…幸男さんっ…」
「今ので終わりな訳ねえだろ…」
「これ以上はっ…」
「もう我慢しなくていいって言ったのは聖知だろ?」
その後、再び幸男さんに2回イカされてしまった。
1階へ降りると、るみさんに『おそーい!どうせイチャイチャしてたんでしょ!』と言われ内心ドキッとしてしまい、誤魔化すように出された暖かい紅茶を飲んで自分を落ち着かせた。