第58章 初恋の再会
「…幸也くんと幸大くんはいつもは誰と一緒に寝てるの?」
「いつも2人で寝てる!」
「お着替えも自分でやってるよ!」
「えらいね。まだ小さいのに…私は1人できちんとできる子ってカッコいいって思うけどな…」
「ほんと?…お姉ちゃんがそう言うなら1人で寝るっ!」
「僕も寝れるもんっ!じゃあ、日記に今日の事書くからお姉ちゃんまたみてくれる?」
「うん、いいよ?」
聖知は少し考え込むと優しく教え諭すように弟2人に語りかける。弟2人も聖知の言葉を聞いてそそくさに慌てたようにその場に立ち上がり部屋から出ていった。
「聖知が言うと…ほんとなんでも言う事聞くよな…」
「そんな事ないですよ…きっと寂しかったんだと思います。まだ小さいのにしっかりしててきっと幸男さんの良い影響を受けて育っているからだと思います。それに……」
「……?」
弟2人が出ていくと、俺の時と違いすんなり言う事を聞く姿を見て相当聖知の事が好きなんだと思った。
聖知は笑顔で言葉を続けると急に照れたように言葉を詰まらせる。
「私は…その…幸大君たちの事言える立場じゃないです…」
「…なんでだよ。」
「えと…だ…だって…」
「………?」
急に照れたように顔を赤らめている姿が妙に色っぽくてベッドから聖知の隣へと座り直す。
なんで照れてんのかわからないまま頬を赤らめている聖知を見ると昂ぶる気分になりゴクリと生唾を飲み込んだ。