第58章 初恋の再会
母さんに部屋から追い出されて 幸也たちを連れ自分の部屋へと戻った。着替えが終わると俺は2人に聖知と一緒に寝ていた事をなるべく穏便に問いただした。
「いいか?勝手に寝床に侵入するのはこれからはすんじゃねーぞ?」
「なんでダメなの?」
「兄ちゃん、前お母さんと寝てた時は怒らなかったじゃん!」
「それとこれはちげーだろっ…」
「「どう違うかわかんないっ!」」
なんでこんな時ばっかシンクロすんだよっ…
母さんの言う通り、子供相手にこう言う話すんのも早いとは思ったが、案の定2人はわかっておらず首を傾げている。
「じゃあ、お姉ちゃんが良いって言ったら一緒に寝ていい?」
「だから…ダメだって言ってんだろっ!」
「「なんでダメなのっ!」」
弟2人と再び論争が再び始まろうとした最中、部屋をノックする音がしてドアがゆっくり開くと聖知がひょっこり顔を出す。
「聖知っ…」
「あ、おはようございます。幸也くん、幸大くんもおはようっ…?」
聖知がナイトドレスにエプロンをつけた姿で姿を現すと、一気に顔が熱くなるのを感じる。
そう思ったの束の間、弟2人は聖知にすぐに抱きつく姿を見て俺の中で再び嫉妬の感情が渦巻く。