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【黒バス】何度でも貴方に恋をする R18

第57章 温もり




「あの…変…ですか…?この格好…」


聖知は不安げに俺を見つめる。
まさか…胸ばかり見てたなんて言うこともできず、改めて聖知の姿を見ると顔が熱くなるのを自分でも感じながら言葉を漏らした。


「っ……いや……に…似合ってる…ぞ…」

「ほ…本当ですか?」


俺がそう言うと、聖知は嬉しそうに頬を赤くして照れている姿にドクンっと欲が掻き立てられる。

さっきキスしたばかりなのに、もっと聖知に触れたくてたまらない。聖知の一つ一つの仕草を見るだけで理性なんて簡単に吹き飛んじまう。




今なら…母さんいねえし…す…少しくらい…



素直になっても…いいよな…




周りに母さんが居ないのを確認してから俺は言葉を続けた。


「う…嘘言う訳ねえだろっ……か…かわっ…」


『可愛い』って言うだけなのにうまく口が回らねえ…

聖知は変わらず頬を赤く染めたまま俺の話を聞いている。軽く深呼吸してもう一度『可愛い』と聖知に伝えようとすると、どこかで盗み聞きしていたのか母さんの声でかき消される。


「やっぱり私が思った通り、聖知ちゃんは淡い色合いが似合うと思ったの♡すごく可愛い!」


俺が言いたかった言葉を先に母さんに言われた。
母さんが可愛いって言うと聖知は恥ずかしそうに微笑んでいる。

本来なら、俺に向けられていたその笑顔を母さんに取られてしまい、今更『可愛い』って言う事もできず、口を黙み照れた顔を隠すようにそっぽを向いた。

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