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【黒バス】何度でも貴方に恋をする R18

第13章 ライバル


「すいません…迷惑かけてしまって…」

「水瀬が謝ることじゃねえだろ?明日も腫れていたら湿布しとけよ?」

処置が終わると笠松先輩は木箱を直して帰る支度をしている。
校門をくぐって帰り道に笠松先輩から口を開いた。

「そういえば…あれからは…大丈夫か?」

「?? あれからとは…」

「…花宮のクソヤローだ。 あれからは会ったりとかはないか?」

「…! は、はい…。私もあれからあんまり1人で出かけたりしないので…」

花宮の名前を聞くだけでビクッと身体が強張った。

あれから、私も外出を極力減らしていて会うことはなかった。


「悪い。…大丈夫か?」

「だ…大丈夫です。」


「………水瀬。少し寄り道するぞ。」

「え…笠松先輩?」

笠松先輩は駅へ着くと私の手を握り行き先を変更した。

笠松先輩の手は暖かくてなぜか先ほどまで不安出なかった心が暖かくなっていった。



「あの…どこに行くんですか?」

「着けばわかる。」

笠松先輩は私の手を引き道を進んで歩いて行く。


「着いた。」

「……すごい…」
笠松先輩が連れて来てくれたのは満開の桜が咲き誇る公園だった。
夜で桜がライトアップされていてすごく綺麗な情景だった。

「すごく綺麗ですね。」
「今しか見れねぇ風景だからな。……Σッ‼︎…わ…悪いッ…」
笠松先輩は私に向き直ると繋いでいる手を見て慌てたように離した。

「とても綺麗……」
「………ッ////」
「…??笠松先輩どうかしました?」
「な…なんでもねぇ!」

笠松先輩と夜桜見物をして再び駅周辺へ戻ってくる。

「とても綺麗でしたね?」
「ぁ…ぁあ…////水瀬喉乾かねえか?俺ちょっと買ってくるから待ってろ。」
「え…ぁ…笠松先輩?」

笠松先輩はさっきから顔を赤らめて私の方を見ようとしない。
それどころか早口でスタスタ歩いてコンビニの方へ向かって行った。

どうしたんだろう?

私もコンビニの方へ歩いていくと…


「あれ〜こんな時間まで夜遊びか?聖知ちゃん?」

後ろの方で聞き慣れた声が聞こえて後ろを振り向くとさっきまで忘れかけていた花宮真がいた。


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