第12章 海常高校バスケ部
「わ…笑いませんか?」
「わ、笑わねえよ。何か理由があんのか?」
「私が海常高校を選んだのは……笠松先輩が……いるからです。」
「………え…」
「初めて海常高校に来て海常というチームを見て全員で頑張ってバスケに打ち込んでる姿にすごく惹かれて…実は、試合にも何回か見に行ってました。笠松先輩のチームを引っ張るキャプテンシーにとても感動して私もチームに貢献して……笠松先輩?」
私は恥ずかしながらもゆっくり説明していき笠松先輩は顔を隠しながらも私の話を聞いていたが我慢できず机に伏せていた。
「どうしましたか?」
「ッ…反則だろ…そういうの…」
顔をあげた笠松先輩は真っ赤な顔で優しく私の頭に手を置いた。
「??」
「なら俺についてこい。言っとくがマネージャーだからって甘くはしねえからな。」
「はい。お願いします。」
にっこり微笑むと笠松先輩は我に返ったように私の頭に置いた手を慌てて離した。
日も暮れてきたので笠松先輩と帰ることになり学校の門をくぐると待ちかねたように涼太がいた。
「遅かったっすね。用事ってやっぱり笠松先輩とっすか?」