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【黒バス】何度でも貴方に恋をする R18

第55章 証し





「そう、害虫。
 害虫は早めに駆除しないと…
 華を荒らすでしょ。」



「…もしかして…
 聖知の…」



「私が、誰であろうと関係ないでしょ。
 今すぐ、この屋敷から立ち去りなさい。
 そして…聖知には2度と近づかない。
 そう約束するなら…見逃してあげるわ。
 まだ人生…終わりにしたくはないでしょう?」



笠松はその辺の虫でも見るような眼差しで、スーツからタバコを取り出す。
タバコに火をつけて吸い始めると白い煙がホール内に立ち込める。




「…………」



確証はねえが………
聖知の言ってた…祖母ってこの人のことか…?




思っていた以上に若いっていうか……




………初対面で害虫呼ばわりかよ……
話に聞いてたが…こう…なんつーか……




空気が重くのしかかる重圧感…
赤司とは違うこの威圧感……
喋るだけで精一杯…っていうか……



俺をここに呼び出したのは…
聖知を諦めさせるためか…?




ということは…桐生はやっぱり………




状況がうまく整理できてない状態で、いきなり別れろと言われ拳を握りしめる。


いつかはこうなる状況だと覚悟をしていたはずでも、目の前の女性に臆してしまい笠松は唇を噛み締める。

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