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【黒バス】何度でも貴方に恋をする R18

第55章 証し





–––如月家 ホール–––


「……チッ…開かねえ…
 スマホも圏外か…
 こっちの声も届いてねえみてえだし…」


笠松はいきなり扉が施錠されると、体当たりして扉を開けようとしたり、扉越しに聖知に大声で声を掛けても反応がない。


離れる前に聖知が言っていた言葉を笠松は思い出す。



『多分…桐生は…
 話をするためだけに呼んだ訳じゃないようです。』




これも…桐生の仕業ってことか…?



だが…なんで…聖知と俺を離して…



とりあえず…まずは聖知と連絡取らないとな…




笠松がそう考えていると、暗かったホールのシャンデリアの明かりが急に灯り、背後からコツンッ…コツンッ…とホール内を歩くヒール音が鳴り響く。






「………どちら様かしら。」





笠松が振り返ると、ゼブラ柄のブラウスに黒いスーツに身を纏った女性が笠松を睨みつけている。




「…あの……お邪魔してすいません…
 俺は…」




「……笠松幸男…
 害虫の1人ね。」



「っ…がっ…!
 がい…ちゅう…?」



広いホールの中一気に空気が張り詰める。
笠松は聖知の家の関係者だと思い、自身の事を話す前に自分の名前と『害虫』といきなり言われ困惑する。

 
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