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【黒バス】何度でも貴方に恋をする R18

第55章 証し




–––資料室退出後


聖知は資料室を出てから、笠松と待ち合わせしていた中庭へと急いだ。

スマホで連絡はしていたが、待ち合わせから10分以上過ぎていて早足で向かう。



「…!
 聖知…話は終わったのか?」


「すいません…遅れてしまって…
 実は……」


桐生に呼び出されたのではなく、黄瀬にペナルティの掃除当番を一緒にやってほしいと頼まれた事を話すと笠松はすぐに険しい顔を浮かべる。




「…聖知
 次、誰かに呼び出された時はまず俺に言え。
 …やっぱ連絡あっても…その…心配だしな…」
 

「はい…?
 わかりました…」


「じゃあ、行くか。
 このまま向かっていいんだよな?」


笠松は黄瀬の不可解な行動に疑問を持った。
聖知に余計な心配はかけたくなく言葉にせず、やんわりと優しい口調で伝えると手を繋いで一緒に学校を出る。



「はい。さっきスマホに連絡があって…
 いつもは連絡は電話なんですけど…
 ……今回はメールでして…」




『お嬢様
 本日17:00
 おもてなしを用意してお待ちしております。
 くれぐれも笠松様とイチャイチャしないで
 時間厳守でお越しくださいませ。
                桐生  』
 



聖知は桐生からきたメールを笠松に見せる。
笠松は真面目な顔から『イチャイチャ』という文言を見ると一気に顔を赤らめてスマホを持つ手が恥ずかしさから震える。
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