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【黒バス】何度でも貴方に恋をする R18

第54章 協力者




「聖知…俺なりに…
 考えた…これからの事…
 まだ全部は結論出てねえけど…
 これから先、きっと…色んな障害にぶち当たる。
 俺は聖知の事…何があっても守るつもりだ。
 だが…感情面だけじゃなくて…
 何か備えが必要だと思った。」



「備えって…どういう…?」



「例えば……突発的だが…
 味方になってくれる協力者とか…
 俺や澄香さんや瑛一さんだけじゃなくて…
 聖知の事をよく知っていて…
 力になってくれる人は他にいるか?」



「私のことをよく知っていて…
 力になってくれる人……」
 


笠松は聖知の肩を抱きながら話をゆっくり進める。
全力で聖知の事を守ると心では誓ってはいるが…自分1人では守りきれない部分もあると笠松は確信していた。



聖知の過去の話を聞くにあたり……身近にそういう人物がいないか考えても笠松は思いつかない。
聖知もしばらく考えこみ…ゆっくり顔を上げる。




「1人だけ……
 いるかも……しれません。」



「っ…!
 本当か?」



「…絶対に…って自信はないですけど…」



味方がいる事がわかったはずなのに、聖知の表情は曇る。


聖知の中では、まだ疑惑の思いを抱えていて…
未だに自分とは信頼関係が全くない人物…





桐生 怜




聖知の事を小さい頃からよく知っている
紅羽から絶対の信頼を置かれている人物…
聖知はつい最近までは…桐生は紅羽側だと思っていた…



疑念を抱いたのは…あの保健室のことがきっかけだった。

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