第54章 協力者
「…聖知っち…
ちょっと…いいっすか…?」
「っ…な…何……?」
朝練が終わると、片付けをしている聖知っちに話しかけた。
悔しいけど…笠松先輩の言う通り…
明らかに俺を警戒している
聖知っちが…聞かれたくないこと…
聖知っちと赤司っちが…
何か特別な関係だってことはわかった…
でも…なんで…
話したくないのかわからない…
「……今日…昼休みミーティングじゃないすか…
勉強、休み時間に教えてほしいっす。」
「…う…うん、わかった。」
そう言うと聖知っちは安心したように俺に優しく微笑む。
悔しいっすけど……
今の俺では…聖知っちは何も話してくれない。
そんな気がした…
笠松先輩と俺との差って…なんすか……
どれだけ聖知っちの事を…大切に…考えているのか…
って事っすか……?
なら…まずは…聖知っちの事もっと知りたい…