第11章 入学式
「………」
「聖知っち⁉︎」
私は入学試験をトップで合格したため新入生代表に選ばれ壇上に上がった。案の定涼太は私がいるのに驚き入学式の最中に関わらず大声を上げている。
「……新入生代表、水瀬聖知。」
挨拶が終わり席に戻ると涼太の視線が痛かった。
こうして入学式が終わり再び教室にもどると早速涼太は私の元に猛ダッシュしてきた。
「聖知っち⁉︎ど、どいうことっすか⁉︎ なんで海常に⁉︎なんで早く言ってくれないんすか!」
「いっぺんに質問しないでよ。秘密のほうがドッキリ感があって良かったでしょ?」
教室にもどると涼太は私の机を叩いたり揺らしたりして興奮状態だった。
「ということは…聖知っちがバスケ部のマネージャー?」
「まだ募集してたらね。笠松さんにも秘密にしてたから。」
「ふーん。そういえば今日の入学式たしか3年も出席してたからびっくりしたんじゃないっすか?」
「そうかなぁ…このあと部活動総会でしょたぶん会えるからマネージャーまだ募集してるか聞いて見よっと。」
バスケ部。
私が海常を選んだ理由はそれだ。
後で挨拶に行かないと…