第53章 警告※
「……どうかしました…?」
「いや……っ……」
腕を掴まれたものの、何も話さない笠松先輩に尋ねると…物が挟まったかのように辿々しく話し出した。
「今日……その…色々…あっただろ…
だから……そういう日は……
1人じゃない方がいいだろ……
っ……///
う…うちに…泊まりに…来いよ…///
誰も居ねえし……」
「幸男さん……
1人で寂しんですか…?」
「Σっ…!
そ…そんなんじゃねえっ…!」
突然の笠松先輩の言葉に自然と嬉しくなり…少し…意地悪な聞き方をすると全否定するように照れくさそうに顔を逸らして顔が赤くなっていた。
私も…今日は1人で居たくない……
幸男さんに抱きしめてほしい……
私も…幸男さんを癒したい……
今日みたいな日くらい…
素直になってもいいよね…
「私は…寂しいです…
今日みたいな日は…一緒にいたい…
幸男さんに抱きしめてほしい…
肌で…幸男さんを感じたいです…」
私はギュッと抱きつき素直な気持ちを伝えると…笠松先輩から何も反応がない。不安になり見上げると顔を真っ赤にした笠松先輩が鳩のように口をパクパクさせていた。