第53章 警告※
–––5年前
「やめてっ…お祖母様っ……」
「貴女が悪いのよ。
問題を間違えるから。
自分の頭の悪さを恨みなさい!」
ストバスの試合を見に行って時間までに戻って来れなかった私は完全に外出を禁じられた。
散歩の時間は全て勉強の時間に当てられ…毎日勉強の日々を送っていた。
ある日の日中…
テスト問題…私は問題を1問間違えてしまった。
お祖母様は私が問題を間違えなければ機嫌がいい…
…でも…間違えたら……
お祖母様が満足するまで折檻されていた。
お祖母様はテスト問題をくしゃくしゃにして手には教鞭を持って近づく。
無駄だとわかっても…私は後退り逃げ出そうとすると髪を掴まれ引きずられ背中のファスナーを下げられると背中に教鞭を打ち付けられる。
「ごめんなさっ…ごめんなさいっ…っ…
もうっ…間違えませんっ…っ…」
教鞭の痛みに耐えながらお祖母様に何度も泣きじゃくりながら謝った。教鞭に飽きると頬を引っ叩かれた。
赤司君に叩かれた時…
その光景がフラッシュバックして私は…
祖母と赤司君の顔が重なって見え恐怖感に包まれた。