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【黒バス】何度でも貴方に恋をする R18

第52章 婚約者




「聖知…疲れただろ?
 悪いな…母さんも弟も…
 ベタベタして…」


「そんな事ないです。
 るみさんも幸大君、幸也君もとっても素敵です。
 何より幸男さんが優しいお兄ちゃんっていう…
 違う一面が見れたので…楽しかったです。」


「そ…そうか…///
 俺も…っ…見たいもんは見れたし…///
 あ…そうだ…今日監督から連絡があっただろ…?」


帰り道、笠松は1日気を使わせたと思い聖知に軽く謝ると「楽しかった」と聞き安堵する。


聖知のエプロン姿を思い出したように顔を赤らめ…ふと監督からの電話の話をしていなかったことを思い出すと…ブンブンッと首を横に振り部活モードに切り替える。



「ぁ…そういえば…急ぎの用件でしたか…?」



「あぁ…明日、部活あるだろ?
 昼から練習試合をすることになった。」


「急に決まったんですか?」



「あぁ…今日、練習試合をしたいって…
 連絡があったみたいだ。
 まぁ…強豪校だったから…
 二つ返事でOKしたみたいだけどな…」



「じゃあ…午前中は練習試合に向けて…
 調整になりますね…ちなみに…
 どこの学校ですか?」



「洛山だ。」




「ら… 洛山……」





それを聞いた瞬間––––



私は、お母さんから聞いた婚約の話を思い出した。



ただの練習試合……のはずなのに……



なぜか……不安が募る……



それは…私の知っている赤司君は……



彼は意味のない行動なんかしない…



そう…知っているから……



聖知は、母である澄香が「婚約話を揉み消す」と言った言葉を信じていたが、帰国してから2週間しか経っていない…


練習試合の目的は偵察のためなのか…婚約話の件できたのか…わからないまま不安になり足を止める。

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