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【黒バス】何度でも貴方に恋をする R18

第51章 笠松家の夕食




––––1時間後––––


「はい、お待たせ。
 さあ、みんなで食べましょう。」


「僕、お姉ちゃんの近くがいいっ!」

「僕も僕もっ!」


「わかったから…その代わり…
 きちんと残さず食べること!」


「……ピーマン嫌い…」

「人参もある……」


食事の支度が終えてエプロンを外し、初めて座る食卓につくと聖知は誰かとテーブルを囲むのは本当に久しぶりで新鮮な気持ちを感じる。


そんな中、幸也君と幸大君は、嫌いな野菜が入ってるのを見てお箸で穿り出そうとしているのを見て笠松の母親は閃いたようにわざとらしく話を始める。



「あーあ…
 今日のご飯お姉さんが作ってくれたのになぁ…
 せっかく作ってくれたのに…
 好き嫌いしている幸也と幸大見て…
 お姉さん悲しんで泣いちゃうかもしれないなぁ…」



「っ…残さないもんっ!」

「全部食べるっ!」


「ほんと聖知ちゃんのおかげで…
 好き嫌いもなくなりそう!
 聖知ちゃんも遠慮しないで食べてね!」


「はい…いただきます。」


今日の夕食は野菜ハンバーグ、豆腐サラダ、ご飯、なめこの味噌汁、フルーツヨーグルト。栄養バランスがよく幸也君、孝大君の野菜嫌い克服のためにみじん切りした野菜のハンバーグは5つの野菜が使用されている。


「………」

「………」

幸大君と幸也君は皿にある野菜と聖知を交互に見ては鼻を摘んで嫌いな野菜を口に放り込む。



「あら…やればできるじゃない…」


「…すげぇな…
 いつも無理矢理食わせても食べねえのに…」





「こ…これくらい…余裕だもん…」

「お姉ちゃん、僕えらい?」


「うん!幸大君、よく頑張ったね。」


「ずるい!僕も食べたんだからっ!」

「ぁ…幸也君もよく頑張ったね。」


飲み込むと野菜の独特な苦味に咳き込んでお茶を一気に飲む幸大。頑張って嫌いな野菜を食べた幸大君の頭を優しく撫でると左から幸也君に服を引っ張られ幸也君の頭も撫でる。


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