第51章 笠松家の夕食
「わぁ…これ可愛い…
幸男さんこういうのはどうですか?」
「っ…それ…子供用だぞ…」
「…え…?
あ…ほんとですね…
エプロンって今種類がたくさんあって…
迷っちゃいますね?」
動物園を出た後聖知は笠松と一緒に雑貨店を訪れていた。
目的はエプロンを購入するためだったが、種類が豊富でどれにしようか聖知は迷っていて笠松はふと1つのデザインに目がいく。
「聖知っ……
ここにも…あるぞ……//」
「…?
…なんか…すごいフリル…
可愛いですけど…丈が長いエプロンですね?」
「に…似合う…と…思うぞ…///」
「……へ…?
ゆ…幸男さんは…こういうのが…
いいんですか…?」
聖知が手に取ったのは無地の薄ピンクのエプロンにフリルとレースが惜しげもなく施されてるデザイン。丈が長く聖知がエプロンを戻そうとすると、笠松は聖知の手を掴み照れたように引き止める。
「Σっ…そ…そそっ…そんなこと言ってねえっ…///
た…ただ……っ…聖知なら……
絶対…似合うって…思った…だけだ…っ…」
「………じゃあ…これにします。」
「っ…///
いい…のか…?」
「……幸男さんが…似合うって…
言ってくれたので…//」
核心を聖知に突かれると、しどろもどろに顔を真っ赤にする笠松。聖知は少し考えると笠松が気に入ったであろうエプロンに決める。
元々エプロンを購入しようと思ったのは「エプロン姿が見たい」という笠松からの願望に答えるため。それなら…笠松が似合うと言ってくれたデザインの物にしようと聖知は思いエプロンを購入した。