第50章 動物園
「っ…ここが…動物園…」
「結構人も多いから…はぐれんなよ…」
聖知の手を繋いで入場しようとすると…聖知が恥ずかしそうに笠松の服をギュッと握りしめて引き止める。
「……どうした?」
「あの……///
その……一緒に…写真…撮りたいです…///」
「っ…あ…あぁ…///」
聖知は…恥ずかしそうに笠松に伝えると笠松も照れくさそうにお互い
顔を赤くしていると、動物園のスタッフが写真を撮ってくれることになり…笠松と一緒に入場口前に並ぶ。
「撮りますねー!」
「っ…///」
恥ずかしそうに聖知は笠松の腕に抱きつく。
聖知が渡したスマホで写真を撮ってもらい…写真を確認すると聖知は幸せそうな表情を浮かべ…笠松に向き直りお礼を伝える。
「ありがとうございます!
すごく嬉しいです…///」
「べっ…別にお礼言う必要ねえだろ…///
…じゃあ…行くか…///
(やっぱ…連れてきて良かった…)」
聖知の笑顔を見ると…こっちまで嬉しくなる。
あの写真のように聖知をずっと笑わせたい…
辛いことなんか…全部忘れて…
ずっと隣で笑わせたい……
聖知の笑顔を見てそう確信すると…笠松は聖知を連れて動物園へと入場する。