第49章 初めての手料理※
「……お…おやすみなさい…///」
「おう…///
ゆ…ゆっ…ゆっくり休め…///」
ベッドに入るとスッポリと笠松に抱きしめられ、約束通り手を繋ぐと聖知はゆっくり目を閉じる。
あったかい……
手繋いで寝るなんて……久しぶり……
子供の頃以来かも……
聖知は、ふと…まだ日本にいた時の頃を思い出す。
幼い頃の思い出の1つ…
悪い夢を見た時や…体調の悪い日…
いつも聖知が眠りにつくまで…
両親が…側にいてくれたことを…
「寝れるわけない」聖知はそう思っていたが目を瞑ると笠松の温もりに安心したようにそのまま深い眠りに入った。
「聖知……?
…寝たのか……?」
聖知を抱きしめていた身体の緊張の強張りが無くなったのを感じて呼びかける。
返事はなく、代わりに小さく寝息が聞こえると笠松は手を繋いだまま聖知の髪を優しく撫でる。
「っ…///
俺……寝れるか……」
前に泊まりに来た時も見たはずなのに…無防備なパジャマ姿の聖知の寝顔を見ると自然と笠松は身体に触れたい気持ちに駆られる。
「…んっ………」
笠松は軽くパジャマ越しに背中を撫でると寝ているはずの聖知から寝言のように声が漏れ出る。
ドキッとして笠松は固まると聖知は起きる事なく身じろいでさっきよりも笠松にしがみつく。