第49章 初めての手料理※
「そうだ…お布団の準備しなきゃ…」
ドライヤーで髪を乾かすと笠松が戻って来る前に1組の布団を出してシーツなど枕を出して寝れるように準備を進める。
「聖知……何やってんだ…?」
「布団の準備です…この布団使ってくださいね?」
「は……?
…な…なんでだよ……」
「……?
布団嫌ですか…?」
「ち…ちげーよ…///」
浴室から笠松が戻ってくると聖知が布団をセットしている姿に眉を顰める。聖知を邪魔するように後ろから抱きしめるとそのまま布団の上へと組み敷く。
「せっかく…泊まりにきたんだから……
……っ…その………だな……
いっ…一緒に……寝るに…決まってるだろ…///」
「っ…!
で…でも…///…シングルだから…狭い…ですよ?
ゆっくり休めないような……」
「……こうすれば…寝れるだろ…」
「っ…//////」
笠松は聖知をギュッと自分の胸板に抱き寄せる。
お互いの心臓の音が聞こえるくらいの距離で…ドキドキして寝れるはずがない。
「一緒の方が…寂しくねえだろ…
今日は聖知を甘えさせるために来たんだ…
もっと…なんか我儘言えよ…」
「………幸男さんっ…ありがとう…ございます…
じゃあ……寝る時に…手繋いでもらえますか…?」
抱きしめたままそう囁かれると、聖知は嬉しくて顔を赤らめギュッと笠松にしがみついて背中に手を回す。
「あの…電気…消しますね…///」
「おう………
……ほら…来いよ…//」
「っ……///」
布団を片付けて聖知のベッドで寝ることになり、電気を消すと笠松が聖知を呼ぶ。
自分のベッドのはずなのに聖知は恥ずかしそうにベッドに入ると笠松は自分の空いたスペースをポンポンと叩いて横に来るよう促す。