第49章 初めての手料理※
「聖知…料理美味かった…
その…さっきの…料理前につけてたやつ…
なんで見せられないんだ…?」
「…逆に…なんで…見たいんですか?」
「べ…別に変なことっ…考えてねえからなっ!」
「…?…笑わないって約束してくれるなら…
いいですよ…」
食事が終わり後片付けが終わってコーヒーを淹れると笠松がなぜゴーグル姿をみたいのかわからず…一度見れば満足すると思い…見せることを了承する。
「わ…笑わねえよっ!」
「……ちょっと待ってて下さいね?」
聖知はゴーグルを取りに行って戻ってくると笠松の近くに座る。
「……なんだ…それ……」
「玉ねぎの涙防止のゴーグルです。
これ付けた姿が見たいって…
言ってたじゃないですか…」
「………聖知…」
ゴーグルを見ると笠松は聖知に伝わってなくて残念そうな表情を浮かべため息をつくとストレートに話そうと思い聖知の両肩に手を置く。
「…俺が言ってたのはそれじゃねえ……
その……料理前に……え…エプロン…とか…
聖知は…つけないのか…?」
「…エプロン…??
つけませんけど…」
「…っ……そ…そうか…」
「つけない」と聞いて少しショックを受けている笠松。聖知はなぜエプロン姿がみたいのかわからず言葉を続ける。
「エプロン姿が見たかったんですか?
でも…どうして…?」
「………いや…きっと…
か……可愛いと…思って……///」
首を傾げながら聞くと笠松は聖知の問いに照れくさそうに顔を赤らめ手を離すと視線を逸らしながら答える。