第49章 初めての手料理※
「聖知…ありがとな…」
「っ…いえ…//…
そういえば…苦手なものとかなかったですか?」
「あぁ…ねえよ…いただきます。」
手に優しく触れられ…優しい表情で頭を撫でられると嬉しくなり聖知は顔を赤らめる。自分が作った料理が笠松の口に合うか心配し…肉じゃがを食べている笠松の様子をソワソワしながらじっと見つめる。
「すげえ…美味い…」
「良かったです…//
足りなければおかわりもあるので…
遠慮なく言ってくださいね。」
「あぁ………なぁ……聖知///……」
「何ですか…?」
笠松の言葉を聞いて聖知は安心したように微笑み自身も肉じゃがから食事を取り、笠松はソワソワしながら照れくさそうに言葉を続ける。
「その…聖知は……食事作る時に……
アレは…つけんのか?」
「……?
アレってなんですか?」
「…アレって言ったらアレだ…///
ほら…料理作る前につけるやつ…」
聖知は少し考え込み笠松が言っているのをエプロンだとは思わず、玉ねぎ対策のゴーグルの事だと思い言葉を続ける。
「………あ…それなら…
今日、ちゃんと着用して野菜切りました。
すごく便利ですよね…いつも重宝してるんです。」
「…っ…!
い…いつも着けてんのか⁉︎」
「…え…?
だ…ダメですか?」
「…いやっ……///
その…着けてる姿………見てみたくてな…」
「………え……
み…見て…どうするんですか…
私は…見せたくないです。」
「っ…!」
聖知は笠松の言葉に若干引きながら苦笑いを浮かべ、あまり好きな人に見せたくないと思い食事を続ける。