第9章 過去※
ーーー黄瀬視点ーーー
「黒子っち、俺こっち探すから聖知っち居たら携帯で連絡して。」
「待ってください。闇雲に探しても見つかるとは限りません。聖知さんのことですから医務室に行く途中に何かあったと仮定して…」
「な…何かって縁起でもないこと言わないでほしいっす!」
「黄瀬くん、うるさいです。……すいません。あの白いパーカーを着た黒髪の女の子知りませんか?髪は長くて僕くらいの歳なんですが…。」
「んーいや…知らないな。」
「え?たしか…さっき見かけたぜ?」
「ど…どこ…い、いつ見たっすか⁉︎」
黒子っちと探しに行くと聖知っちを見かけたという他校生を見つけた。
「たしか他の学校の奴といるところを見たぜ。たしかあいつ無冠の五将の…」
「花宮…真…」
「そうそう。でも、お前ら試合…「ありがとうございました。」
聖知っちが花宮真と一緒にいる。
俺は、その事実がわかると黒子っちを置いて聖知を急いで探しに行った
黒子っちはお礼を言うと俺を引き止める。
「黄瀬くん!落ち着いてください!」
「落ち着けねえっすよ!なんで聖知っちが花宮真とッ…」
「闇雲に探しても時間がかかります。この周辺でも一目につかない場所を探しましょう。」
「なんで…一目につかない場所なん…すか…」
嫌な予感がする…
未だに戻っていないとなると聖知っちの身に何かあったと頭の中で警告音が鳴り響く。
「聖知さんは花宮さんといる可能性が高いです。あんまり考えたくはありませんが……最悪自分で逃げられない状況にある可能性があります。」
「まだ…わからないじゃない…っすか…」
「とにかく一目につかない場所と通路をみてまわりましょう。」
聖知っち…
花宮といないっすよね…?
ちょっと帰りが遅いだけっすよね…
不安を掻き消すように俺は聖知っちを探した。
その数分後聖知っちを見つけた。
花宮真に襲われて服を乱され怯えた目をした
聖知っちが……いた。