第48章 学力テスト
聖知はもう一度紙を改めて見るが…最悪の状況に言葉が出なかった。
中間テスト結果表
国語 地歴 数学 理科 外国語
国語IA 世史A 数学I 生IB 英語I
国語IB
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17点 23点 15点 11点 21点
「聖知っち…
これ…笠松先輩には内緒っすよ…?」
「…いや…今日バレるでしょ…
持って来いって言われたからこれ…
持ってきたんでしょ?」
「…忘れたことにして……
聖知っちには…学力テストまで…
勉強教えて…くれないっすか…?」
「それはいいけど……
正直に話した方がいいんじゃない?」
忘れたって言っても…
バレるのは時間の問題…
聖知はそう思いながら、テスト結果表を黄瀬に返すとため息をつき主将である笠松に話すよう促す。
「嫌っすよ!
蹴られるに決まってるじゃないっすか!
さっそく今日の昼休みから…
夜は聖知っちの家に行って…」
「…おい……誰が誰の部屋に行くんだ…」
黄瀬は首を横にブンブン振りながら話すことを拒否してみっちり教えてもらう気が満々にブツブツ予定を立てるように話すと黄瀬の後ろから聞き慣れた声がする。