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【黒バス】何度でも貴方に恋をする R18

第48章 学力テスト




ーーーーーーーー翌朝
時刻 06;09 空港






「…お父さん…あっちに戻っても元気でね。
 お母さんにもよろしく…」


「…………」


聖知は制服姿で空港までアメリカに帰国する瑛一を送るために来ていた。当の本人はまるでこの世の終わりのような沈んだ表情を浮かべて聖知の言葉に反応すらしない。





「……お…お父さん…そんな…
 子供みたいな事してたら…
 チームの人に笑われるよ…?」


「…笑いたけりゃ笑え……
 俺は帰りたくない……」
 

まるで遊園地から帰りたくないような子供の顔で座り込んで沈んでいる。近くに一緒に帰国するチームメイトが付近におり瑛一を見て可笑しそうに叫んでいる。




「Hey hey...I can't even tell which one is the kid!」
(おいおい…どっちが子供かわかったもんじゃないな!)

「Leave the child, Eiichi.」
(子離れしろよ、瑛一)

「Oh my...you look like a baby...Eiichi
(やれやれ…まるで赤ちゃんみたいだな…瑛一)



座り込んでいる瑛一を囲むようにチームメイトから声をかけられ…「赤ちゃん」呼ばわりされるとブチっとキレて立ち上がる。





「Who's the baby!!When everyone goes home, practice 5x!」
(誰が赤ちゃんだ!!全員帰ったら練習5倍だ!)



キレてチームメイトにそう叫ぶと、選手各々顔が青くなり「I don't like it! !」(嫌だ!)と叫びながら瑛一に抗議する。





「聖知……なんか困ったことあったら……無くても連絡しろよ…直ぐ駆けつけるからな…」



「うん……お父さんも元気でね…」


瑛一は搭乗時刻が近くなりため息をつき、聖知に別れを言い最後に頭を優しく撫でると名残惜しむように瑛一とそのチームは搭乗ゲートへと入場する。




「…………変なの……
 寂しい…なんて……
 今まで…感じなかったのに…」




出発時刻になり飛行機が飛び立つ姿を見送りながら聖知は学校に行くためそのまま海常へと向かった。

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