第47章 何があっても離さない
「んっ…///」
「聖知……何があっても離さねえ…
約束してくれ…もう別れるなんて言うな……
聖知が苦しい時は…いつでも言え…
俺が支える…」
唇が離れると久しぶりのキスに聖知は顔を赤らめさせ笠松にギュッと強く抱きしめられる。
笠松の言葉に再び目に涙を浮かべてゆっくり頷いて笠松の背中にゆっくり手を回してお互い抱きしめあっていた。
「怪我……本当に大丈夫か…?」
「はい…あともう少しで治ります…
部活に出れずすいません…」
「いや…怪我治るまでは無理できねえし…
ゆっくり休んでろ…」
屋上での話を終えて一緒にお昼を食べて中庭を散歩中に今まで話せなかった事を聖知は聞いた。
桐生から事件の真相の話やマンションに来た時に瑛一に会った話など聞きなぜ父が別れた理由を知っているのかわからなかったが今は笠松とやり直す事ができて聖知は感謝していた。
「聖知……俺…言っとくが…聖知がアイツとな何もなかったから…やり直したいって言ったんじゃないからな…」
「……?」
「俺は……例え…聖知が辛い状況だったとしても…同じ事を言っていた。やっぱり…側にいたいし…何があっても…聖知は聖知だろ…好きな気持ちに変わりはねえよ…」
「っ……///」
私は何を悩んでたんだろう
いつだって…いつも欲しい言葉をくれる
もう2度と迷わない
笠松からの言葉に聖知は再び涙が溢れる。
涙を拭いながら嬉しそうに微笑むと学校なのも忘れて笠松に抱きつくと普段絶対に見せない優しい表情で聖知を優しく抱きしめた。