第44章 駆除
「安心しました
貴方が屑男で…心置きなく駆除できます」
「……っ……誰だ…っ!
どこにいるっ…!」
暗い住宅地小林の耳に自分を屑呼ばわりする声が聞こえ周りを見るが誰もいない。酔ってるせいかと思い目をこするが変わらず…1人もいなかった。
「こんばんは。」
「っ…!…誰だ…お前は……って……新しく来た先生か……」
小林の背後に燕尾服姿の桐生が立っており声が聞こえると慌てたように小林は後退るとよく見れば新人の赴任してきた先生だということを思い出す。
「てか…先生…何その格好…それ燕尾服だろ?
教師がコスプレが趣味なのかよ。」
「私のことを気にするよりご自分の心配をされたらどうですか?」
「…は……なっ…っ……」
再び背後に回ると相手の片腕を拘束し聖知に使った劇薬の薬品と同じ物を嗅がせて気絶させる。
「貴方にはそれ相応の報いを受けていただきます。」
桐生は気絶した小林を肩に乗せて住宅街から姿を消す。
誰もいない廃ビルに連れてきて相手を縄で拘束して目が覚めるまで満月を鑑賞しながらのんびり待ち時間を確認した。
あと2時間30分…