第43章 諦めない
第1体育館
「………は……?……今……先輩…なんて……」
「……いや……だから………
階段から足を踏み外して怪我したみたいで…今病院に…」
「……誰かに…怪我させられたのかっ…!」
「落ち着けっ!事故だっ!事故。怪我は大したことない。念のために病院に行ってるだけだ。」
「っ……どこの病院なんだっ!」
聖知の父、瑛一は体育館に来ると監督から聖知が怪我をしたと聞き持っていたバスケットボールを落としてしまう。
監督である武内に焦ったように掴みかかり、怪我の具合がわからなく…病院の名前を聞くとホワイトボードに今日の練習メニューと内容をホワイトボードに埋め尽くすように書く。
「お…おいっ!」
「1時間で戻ります。1時間でメニューこなせてない部員はは外周30周走らせて下さい。」
「…わかった。悪いな……大事な生徒を預かってる教師として詫びの言葉もない…」
「……すぐもどります。」
体育館を出ると全速力で走り海常を出て聖知が行った病院へと向かう。
「これ……1時間で…やるのか……」
ホワイトボードに書かれたメニューは到底1時間でやるには厳しく…監督は部員を集めて指示を出し地獄の練習が始まった。