第42章 波乱
「とぼけてんじゃねえっ…!」
「…イイ事おしえてやるよ。証言なんかあっても無駄だ。その程度揉み消すことができんだよ……」
「お前ッ……!」
「(コイツ…俺が最後まで聖知ちゃんとヤったと思ってやがる…)」
笠松は小林の態度に我慢ならなくなり胸ぐらを掴む。小林は笠松の心情や気持ちを読み取るように薄ら笑いを浮かべ笠松を刺激するように言葉を続ける。
「お前の女…聖知ちゃん最高だったぜ?
イイ身体してて胸もデカいし、締まりも文句なし…
セフレにしたいくらいだ…」
その言葉を聞くと笠松は頭が真っ白になった。
自分の恋人を辱めただけでなく平然と反省もせず怪我をさせた男に気づいたら怒りをぶつけるように拳を振るう。
「っ…危ねえっ……」
「……お前だけはマジで許さねえ………暴行した上に怪我まで…このクズ野郎がっ…!」
「…あ゛⁉︎…誰がクズだって……怪我なんか知らねえよ…お前の女が勝手に怪我しただけだろ。なすりつけんな。」
笠松の拳を寸前で避けるとクズ呼ばわりされることに小林は怒り反省の意思はなくお互いに戦闘体制に入るかのように拳をお互いに構える。