第42章 波乱
「ッ……」
「……まだ意識あるんだ…無駄だけどね。」
聖知はうっすら目を開いて視界に映るものは薄暗い部屋にカビ臭い匂い。薬品を嗅がされて意識が朦朧としていた。
なんとか助けを呼ぼうと考え、スカートに入ってるスマホに手を伸ばして取り出そうと力を振り絞る。
「少し借りるよ。」
「ッ……」
やっとの思いで取り出したスマホを奪われる。
小林は聖知のスマホを利用して笠松にLINEを送る。
『昼休み終わっちゃうので教室に戻ります。』
「さて……お待たせ…
可愛いがってあげるから…ゆっくりおやすみ…」
「んッ………」
送信終わるとスマホをそこらへんに投げ捨て倒れている聖知に馬乗りになり再び薬品が染み込んだハンカチを嗅がせると完全に意識が遠くなり再び気絶する。
「俺の物にならない聖知ちゃんが悪いから…
後で笠松に送ってあげるね。」
自分のスマホで動画撮影してセットすると再び聖知に馬乗りになり制服のジャケットを脱がそうとすると倉庫の扉が勢いよく開かれる。