第41章 新コーチ
「で…小林っていうのは誰なんだよ……」
「…3年生で…笠松先輩のクラスメイト。サッカー部の主将…この間…付き合って欲しいって言われッ…もうッ…汚いでしょッ!」
「ゲホッ…ゲホッ…ッ…
ッ…聖知……なんて…答えたんだ…ッ…」
2人分のコーヒーを淹れてテーブルに置き話始めると瑛一は飲んでいたコーヒを吐き出したのを見て、聖知は急いでキッチンに行きテーブルを拭き父親にティッシュを差し出す。
「付き合ってる人がいるから結構ですって断ったよ…」
「…そうか……
なんか…昔に比べて、ませたガキが多くなったな…」
「でも……お父さんとお母さんも…
…同じ時期に付き合ってたんでしょ…?
年齢とか関係ないんじゃない…?」
「ッ…ぐ……!」
聖知は前に聞いた母の話を思い返すように言うと…瑛一は何も言い返すことができず黙り込む。
「さてと…晩御飯でも作ろうかな……」
聖知は冷蔵庫を覗き…何を作ろうかと考えながら野菜類などを出して簡単な飯を作りだす。
「なんだ……これ……」
「何って……野菜炒めとあんかけチャーハン。」
「あんかけ……?」
料理ができてテーブルに運ぶと瑛一はあんかけチャーハンを食べたことないのか出てきた料理を怪訝そうな表情で見つめる。