第41章 新コーチ
「なんだよ……」
「①笠松先輩とのプライベートについて聞かない。
脅し、圧迫するような態度取らない。
突っかからないこと。
②部活中または練習終了後、校内にいる間は
プライベートの話はしないこと。
③練習中は親子ではなく…
コーチとただの部員として接すること。
④笠松先輩を含む他の部員に特に…
個人的な事で高圧的な態度を出さないこと。」
「おいッ!…なんだその変な条件はッ…!」
「今日一日…お父さん見てて思ったの…
これが守れないなら…何も話さない。
そんでもって…お母さんに相談する…」
条件を聞くと瑛一はテーブルを叩き反論する。
そういう行動にでるのは聖知の予想通りのことだった。この条件で聞くとは思っていなく…わざとらしくスマホを出して連絡する素振りを見せると慌てて止められる。
「ばッ…ッ…!
連絡したら俺が怒られるだろ…」
「わかってるなら…守ってよ…
私…練習中は…みんなには集中してほしい…
他のことで…みんなの気を…
逸らすようなことさせたくないの…」
「ッ……わ…わかったから…
…そんな…泣きそうな顔すんなッ…」
瑛一は聖知の言葉と今にも泣きそうな表情で真剣に言うのを聞いて胸が締め付けられるようで頭をポンポンと撫でて宥める。