第41章 新コーチ
「聖知…とりあえず…座れ…」
「……何…」
「いつも…あんな感じ…なのか…?」
「あんな感じって…?」
「練習終わったら……
…あんなに……お…男に囲まれてんのか……」
「え……男子バスケ部なんだから…普通じゃない…?
今日特に練習きつかったから…
…みんないつもより疲れてたみたいだし…」
「そんなのわかってんだよ……あんないつもベタベタされてんのかって聞いてんだよ…!」
「…話してただけでしょ……」
今日1日様子をみただけでも、父である瑛一から何か言われるとは覚悟していたが…帰ってすぐ話をするとは思わず…聖知は向かい合わせで座る。
聖知の中では黄瀬も森山も…その2人を笠松が一喝するという流れまでいつも通りの光景のためなんとも思っていなくため息をつく。
「それに小林って誰だ………森山からそいつにたぶらかされてるって聞いたぞ。」
「…………話してもいいけど…
…約束して欲しいことがあるんだけど…」
聖知は部活が終わってからも帰り道にも今この時も小林小林と何回聞いたかわからない。
黙ってるより…話してしまった方が良いと思いある条件を持ち出す。