第40章 初めてのプレゼント※
聖知を抱きしめるといつもより温もりが直に伝わり温かさを感じ離さずにいると……
「…あの…ご飯食べませんか…?」
俺の服を握り締める姿に一瞬肩を掴み襲いそうになる気持ちを抑え…一緒にチャーハンを食べた。
「聖知…本当に帰るのか…?」
食事が終わり…俺が1Fで食器を下げて軽く台所を散らかしたのを片付けて部屋に戻ると聖知は裸ではなく…私服姿になっていた。
明日は学校は休みだが…一日中部活があるため…
「今日は帰ります」という聖知の言葉に…寂しくもあり…引き止めようと聖知の近くに座る。
「明日…部活がありますし…用意とか何もしてないので…」
「…そうだけどよ………ッ…9時からだろ……なら…」
「…でも……幸男さん……いつも…早めに来て自主練してるじゃないですか……私……練習の邪魔になるようなことは嫌です…」
「…ッ……わかった…なら…送っていく……」
俺の行動パターンを知っているように聖知にそう言われると…それ以上言えず…寂しさを埋めるように肩に手を回して抱き寄せた。
ーー笠松視点終了ーー