第40章 初めてのプレゼント※
ーー笠松視点ーー
シャワーを浴びて一旦聖知が心配で部屋に戻ると寝息を立て眠っている様子に不安になる。
意識が飛ぶくらい激しく抱いてしまったかと思うと…罪悪感にかられ…軽く頬に触れても起きる様子がない。
「なんか作るか……」
腹の虫が鳴ると…聖知の髪を撫でて1Fへと降りる。
と言っても……
……俺は料理したことがねえ……
聖知が作るって言ったのに…それを欲に負けて…
抱き潰しちまったから……自業自得だけどよ……
家では、いつもお袋が作ってるため…料理してる姿もまともに見たことがなく…聖知が買っていた食材にレタスと卵があり…何を作ろうとしてたのか…わからず…チャーハンを作ることにした。
「…………やっとできた……」
何度失敗したかわからず…悲惨な姿の卵やレタスが転がっており…味が美味いのかも分からず…お皿と飲み物をお盆に乗せて自分の部屋へと向かう。