第39章 看病と真実
「まず…スマホよく確認された方がいいかと…変なアプリ入ってませんか?」
「……なんだ…これ……」
「…どれ…ですッ…//////」
「ッ…ちがッ…これはッ…///」
笠松は桐生に言われてすぐにスマホを確認すると見たことのないアプリがスマホにダウンロードされているのを確認した。
聖知が笠松のスマホを覗き見ると待ち受けが前に海に行った時の写真になっているのを見て恥ずかしそうに顔を赤らめ、笠松も聖知に見られた事で恥ずかしくなりお互いに顔を赤らめていた。
「ッ…と…とにかく…なんだこれ…」
「現在地探知アプリです。それを入れてる限り…どこにいても場所が丸わかりです。ちなみに貴方のスマホを盗んだのも彼らですよ……」
「ッ…!
そうかッ…だから…待ち構えてたってことか…
あいつら…いつの間に…ッ…」
笠松は軽く咳払いをして落ち着きを取り戻し、桐生から話を聞きスマホを握りしめてすぐにアプリを削除する。
「さて…ここから本題です。
そろそろ説明してもらえませんか…?
あの花宮と…特にお嬢様との関係性を……」
「ッ………」
「今日が初めてではありませんよね?
かなり前から…知り合いだったのでは……?
まさか…関係ないとかで片付けませんよね……
……私には知る義務があるので……
言いたくなければ……
調べますが……よろしいですか?」
桐生は笠松に向けていた視線を聖知に向けると花宮との関係性について聖知に問いただす。
聖知にとって…花宮の話は触れられたくなくて桐生の目線から顔を逸らし口をつぐむ。
幼い頃から聖知を見てきた桐生にとって何を考えているのか…わかるように聖知を追い込むように強行して話を進めていく。