第38章 リベンジと初仕事
「おい…しつけえな……
痛い思いしたいのか……
電圧上げたらさっきどころの痛みじゃねえぞ……
気絶するだけじゃ済まねえかもなぁ……」
笠松様にタックルされた花宮という男は………
私が引いてしまうほど……お嬢様に……かなり執着があるように感じました。
皆様……物好きですね………
スタンガンを笠松様に突きつけてお嬢様を渡さなければ今にも襲いかねない状況です……さて……どうするか……
その瞬間……自分の目を正直疑いました…
「やれよッ……やりたきゃやれ……だが……聖知には手を出すな…」
いくらお嬢様を守るためとはいえ……
立ち向かうのをやめ敵に背中を無防備に見せるとは……
自分を犠牲にして…お嬢様には害が及ばないように…
守っている姿勢に驚嘆しました…
スタンガンの強烈な痛みを知って……
それでも守り抜こうとするとは……
「合格……ですかね……
期待以上です……笠松様……」
クスッと笑うとペンギンの被り物を被りまず背後から花宮と呼ばれる仲間に気配を悟られることなく気絶させ…
笠松様に突きつけたスタンガンを鷲掴みにして止めました。
「やれやれ……ガキの喧嘩に大人が…
介入したくはなかったのですが………」
ここからは…私がお相手ましょう…
……害虫の駆除をしなくてはね……
ーー桐生視点終了ーー