第38章 リベンジと初仕事
「うぜえ…うぜえなッ!……いつもいつも…邪魔しやがってッ!…おい…そこをどけ…今、その女を調教中なんだからよ……」
「ふざけてんじゃねえッ!…退くわけねえだろッ…!お前こそいい加減にッ…!」
「おい…しつけえな……
痛い思いしたいのか……
電圧上げたらさっきどころの痛みじゃねえぞ……
気絶するだけじゃ済まねえかもなぁ……」
花宮はキレてんのか目を血張らせて瞳孔は冷たく俺を睨みつけてスタンガンを鳴らせて見せ冷酷なまでに冷たい表情を浮かべている。
その様子から花宮の言葉が脅しではなく本気であることが伝わってくる。
「やれよッ……やりたきゃやれ……だが……聖知には手を出すな…」
花宮の言葉に屈することなく聖知をギュッと抱きしめて無防備に花宮に背を向ける。
聖知の反論する声が聞こえて俺の腕から抜けようとすると絶対離さないようにさらにギュッと胸の中で閉じ込めるように守るように抱きしめた。
花宮の聖知に対する執着は異常だ……
何度食らっても…絶対死んでも離さねえッ…!
「なら…望み通りにしてやるよッ…!」
花宮が悔しそうな表情を浮かべて…俺にスタンガンを向けてきて目を固く瞑り痛みが身体に走るのを覚悟して待った……が一向に痛みが来ることはなかった……
目の前には………なんだ……
鳥……?……カラス……?
振り返ると……何か…鳥の被り物をした男が花宮が突きつけてきたスタンガンを掴んで止めていた。
ーー笠松視点終了ーー