第38章 リベンジと初仕事
「卑怯者ッ!…道具まで使って最低ッ…!」
「……そういや……さっきのお礼まだしてなかったな……原……離せ……」
花宮は冷たい目で私を見るとさっき蹴ってしまったことを言っているのか…後ろの人が話すと勢いよく胸元を掴まれると壁に勢いよく叩きつけられる。
「……前も言ったよな……道具が主人に歯向かうなって……」
「ッ……ぅッ……」
「少し…痛い思いしねえとわかんねえか………」
叩きつけられてて身体に痛みが走りそのまま倒れて立てずにいて冷酷な顔をした花宮に足で踏みつけられそうになった瞬間花宮を笠松先輩が身体を使って体当たりして壁に突き飛ばした。
「ぐッ…!ッ……」
「チッ…痛えな…ッ…聖知…大丈夫か……
怪我とかしてないかッ…」
「笠松先輩こそッ……」
「あれ…いつの間に…気絶してなかったんじゃないの…?」
突き飛ばされた花宮は同じように壁にぶつかり笠松先輩は私のすぐ近くに来て身体をゆっくり抱き起こしてくれて怪我がないか心配してくれた。
「そんなもので気絶するかよッ!…お前ら…こんなことして…ッ」
「うぜえ…うぜえなッ!……いつもいつも…邪魔しやがってッ!…おい…そこをどけ…今、その女を調教中なんだからよ……」
「ふざけてんじゃねえッ!…退くわけねえだろッ…!お前こそいい加減にッ…!」
「おい…しつけえな……また…痛い思いしてみるか…
……笠松…いくらお前でも…
……何度も食らったら気絶するだろ……」
笠松先輩は私を守るように後ろに隠し、完全にキレている花宮の目の瞳孔がギロリと笠松先輩を睨みつけて持っていたスタンガンを鳴らせてみせ近付いてくる。