第38章 リベンジと初仕事
ーー花宮視点ーー
あのクソ女を追いかけたが、どこまで逃げたのか…辺りに見当たらず散策していると馬鹿ども2人が俺を探していたように近付いてきた。
「あれ…花宮…聖知ちゃんは……?」
「…………」
「え…お前…まさか…また逃げられたの?」
「花宮…マジ…?まさか……前みたいにどっか…蹴られて逃げられたとか…?」
「………それより……アレ……持ってきたか……」
いちいち勘に触ることばかり言いやがってッ…!
逃げ切れるわけねえだろ……
場所なんて…すぐ見つけられる…
俺は原からスマホを受け取ると2人の居場所がわかり口元を吊り上げる。
笠松のスマホに現在地探知アプリを入れておいた。
笠松を逃したのは…あの女と接触すればこのショッピングモールから必ず出ようとする。
居場所さえわかれば袋の鼠だ…
「行くぞ……
遊びは終わりだ……」
俺は2人に買ったばかりのスタンガンを投げるように手渡し、2人を待ち伏せるために移動した。
ーー花宮視点終了ーー