第38章 リベンジと初仕事
「お前らッ…!」
「思ったより出てくるの早ッ…」
「その様子なら…原…お前が書いた手紙に気づいたんじゃね…」
「おいッ!ッ…聖知をどこにやったッ!」
「さあ……それは…俺の担当じゃないし…花宮に聞いてみれば…?」
ヘラヘラと笑っている原と呼ばれる奴の胸ぐらを掴み今にも殴りそうなくらい凄むと『花宮』と聞き突き飛ばして探しに行こうとすると目の前に2人が立ちはだかる。
「花宮から…簡単に通すなって言われてんだよね…案外早く出てきたし…もう少しおしゃべりしようよ…先輩…」
「うるせえ…そこをどけッ!…お前ら…やり方が汚ねえんだよッ…!」
「それ…最高の褒め言葉じゃね…?…そんなに…彼女が大事かよ。」
「なら…力づくで通ってみれば…?」
「ッ…!!…お前らッ…マジで許さねえ…ッ!」
この場で揉め事を起こすと警備員が呼んでくる事態になりかねないと思いこの2人を相手にせず抜くことだけを考え走って抜けようとすると案の定殴りかかって来てそれを寸前のとこで回避して抜けて走っていく。
「あ…通しちゃった……早すぎ…」
「何言ってんだよ…予定通り…だろ…?」
取り残された2人は乾いたように笑うとB1Fから 1Fへと出て花宮からの連絡を待ちながらショッピングモールを散策していた。
ーー笠松視点終了ーー