第38章 リベンジと初仕事
「……つくづく縁があるようだな…まあいい…趣向を変えてみるか…」
「花宮…?」
「何ブツブツ言ってんの…?」
「黙れ…お前らはもう帰れ…俺はテメエらと違って忙しいんだ…」
離れて喋っている2人を見てほくそ笑み、カフェの椅子から立ち上がる。
店を出て行った俺の後をそのまま2人が追いかけてくる気配を感じ立ち止まる。
「ついてくんな…お前らは邪魔だ。」
「だって…その顔…なんか面白いことでも見つけたんじゃないの?」
「どこいくんだよ…花宮…」
いつまでもついてくるこいつらにイラつき舌打ちすると2人に路地の手前で親指で目線の先を見ろと合図をする。
「ん…なんだ…?」
「……あ…あれって…
聖知ちゃんと…笠松だっけ……
ふーん…たしかあの時も……
これぐらいの時間帯じゃなかった……?花宮…」
ザキは馬鹿だから気づいてなかったが女のことになると原はすぐに気づいて笠松とあの女を見つける。原は俺の目的がわかったかのように笑みを浮かべそれを見てほくそ笑む。
「……こんな言葉使うなんて…虫唾が走るが……リベンジ…といくか……かなりフラストレーション溜まってるしな……お前らは帰れ。」
「…Σ…え…?……そこは…「行くぞ」じゃないの…?…ここまで話しといてそれはないんじゃないの…花宮…」
「1人だとまた失敗するんじゃねえ…?」
「Σあ゛!?…うるせえ。死ね。お前らは邪魔だ。」
さっきの会話からイラついていて、こいつらと一緒に動くとロクな目に合わねえと悟り俺は1人であの女を狩ろうと考えていた。
俺の言葉に驚き原とザキが抗議するが無視して歩いていくと必死に止めようと
進行を妨げるように2人が前に立つ。
「まぁまぁ…ちゃんと花宮の言う通りに動くからさ………その代わり…聖知ちゃんと…ヤらせてくれるよね?」
「………あいつを壊すのは…俺だ。壊れてからはどうなろうが知らねえよ。…足引っ張んじゃねーぞ……」
俺はザキと原を連れてあの女の顔を見て不敵に笑み路地裏へと姿を消した。
ーー花宮視点終了ーー