第38章 リベンジと初仕事
ーー花宮視点ーー
「花宮…暇なんだけど。」
「………」
「ねえ…花宮ってば…!」
「…聞こえてるけど無視してるだけだろ…」
「死ね。ザキ…」
「ッ…なんで俺だけッ…⁉︎」
練習が久々に休みでこいつらから離れて静かに過ごせると思ったが…俺の行先行先原とザキがいて静かにカフェで読書をしている俺に話しかける。
「なぁ…花宮…なんか面白いことないの?」
「帰って寝てろ。邪魔すんな。」
「最近、女とも遊んでないから暇なんだよね…前は花宮のせいで逃げられちゃったし…」
「ッ…!」
「おいッ…それ…ッ…」
「え…話したらダメな系…?…地雷踏んじゃった…?」
原の言葉に嫌な記憶が蘇る。
あの女を捕らえたまではうまくいってたが…笠松に邪魔されて結局正規の道じゃない裏ルートから路地を出て逃した。
笠松……ッ…
いつも……いつも……邪魔しやがって……
必ず…あの女ッ……ぶち壊してやる……
俺は原の言葉に最高潮にイラつき舌打ちをして本を閉じる。
静かに休日を楽しもうと思ったが…だんだんイライラしてきた。
「あれは…テメエらのせいだろ…俺の足引っ張りやがって…!」
「いや…あれはお前が逃したんだろ…」
「そうそう…だから3組の岡田ボコってストレス解消してたじゃん。確か…聖知ちゃんだっけ…あーあー可愛かったのに…花宮のせいで…」
「ッ…チッ……あ…?」
原とザキは俺の方をチラチラ見ては憐れむような目で見てきて余計にイラつきムカムカしてきて舌打ちするとある人物に目が入る。
笠松と一緒にいる水瀬聖知を見つけた。