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【黒バス】何度でも貴方に恋をする R18

第37章 如月家




ーー桐生視点ーー


お嬢様に久しぶりにお会いして…ずいぶんと…


学校の屋上で見たお嬢様の雰囲気や態度は違い私を見る目は3年前とは何も変わっていませんでした。


やはり…あの表情を見れることができるのは…笠松様だけ…ということでしょうか……


「少々…苛めすぎましたかね……ですが……私に言われたぐらいで……落ち込んでいるようなら………少し…様子を見ましょうか……」


屋敷を出て帰っているお嬢様と笠松様を見つけ気づかれないように後をつけ、先ほど禁じられましたが2人の会話を盗み聞きしました。



「でも…本当に…びっくりしたな…なんであの血が偽物だって聖知はわかったんだ……?」


「……勘です……性格の悪いあの男のやり口を見てきたせいか…なんとなく嘘だなって思いました…それに…殺しても死なないような男が簡単に死ぬなんてどうしても信じられなくて…」



……前言撤回……


…もっと泣き喚くくらい…苛めておけばよかったです。



お嬢様の言葉にピキっとイラつき少々むかついていると笠松様とお嬢様の雰囲気が変わった…





「休日だし…嫌な思いしてから帰るより…どっかで発散した方がスッキリするだろ……嫌…か…///?」

「…い…行きたいです…/// …たしか…前一緒に出かけたのは告白の時以来ですね…///」
 
「ッ…///……そ…そうだなッ…やっぱ部活とかあるから…悪いな…あんまいけなくて…///」

「いえ…そういう意味じゃなくて///…私…一緒にいられるだけで…幸せです…///嫌な思いなんて…吹き飛んじゃいました///」

「ッ…そ…そういうことはッ…///…いッ…言うんじゃねえッ…///」



コソッと2人の様子を盗み見ると、お嬢様は私の時と違い頬を赤らめて嬉しそうな顔で笠松様に笑いかけているように見えました…


ずいぶん…私の時と差がひどいくらい…ありますね……
感情を殺したような先ほどのお嬢様の表情と笠松様に笑いかけているお嬢様の顔を見比べる。


………もう完全に2人の世界に入ってますね……


2人を見るとお互いに顔を赤くして見つめあっている様子が見える。


学校で見た時よりも…ずいぶんと仲が良くなっている気がします……



私は…興味本心で2人の後を追いかけた。



ーー桐生視点終了ーー


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