第7章 花宮 真
ーーー笠松視点ーーー
今日は部活もなく休みだったため予約したCDを受け取りに俺は遠出していた。
一息入れようと立ち寄った店で生意気な聞き覚えのある声が聞こえた。
最初は大人しく黙って聞いていたが…
言いたい放題言いやがってっ……
「さっきからうるせえんだよ!」
俺は黄瀬涼太の頭をグーで殴った。
案の定俺に突っかかってきやがった。
中坊のくせに生意気に意見しやがって…
入部したら覚悟しとけよ……
「聖知ちゃん遅すぎる…」
い…一緒にいたピンクの髪の女子が立ちあがると聖知の名前が挙がった。
まさか…ここに来るのか?
…あいつとはラインでは連絡を取ってる仲だが最後に会ったのは夏だった。
何かとお互いに忙しいまま名前を聞いただけで俺の胸は高鳴った。
そうこう考えているうちに状況は一変した。
ピンクの女子が言うには花宮とカフェで鉢合わせして今知らない場所に閉じ込められているらしい。
「聖知っち!今どこっすか!…じゃあ…どんな建物……ぇ…ちょ…必ず助けるっすから……「貸せ。」」
黄瀬がピンクの女子から携帯を取ると聖知と会話して場所を突き止めようとしているが場所がわからないらしく拉致があかない。
俺は黄瀬から携帯を奪い聖知に話しかけた。
ーー笠松視点終了ーー