第36章 ヤキモチと癒やし※
「ッ…あと…小林が言ってたことなんだけどよ…ッ…俺が寂しくないとか言ってたって…」
「……?…そんなこと言ってました…?」
「ッ…小林が…聖知が昼いなくても俺が寂しくないとかッ…言ってた…だろッ……」
「………?……たぶん……話聞いてませんでした。」
「………は……?」
笠松先輩はまだ聞きたい事があるようで図書館での話を聞かれるがまったく記憶にない。恐らく、委員の仕事の邪魔をされただけでなく返却に来た人がいたため会話自体スルーして聞いてなかった気がすると思い苦笑いする。
「あの時…委員の仕事の邪魔されたり…小林先輩がベラベラ喋ってる時にカウンターに本を返却しに来た人がいて…話聞いてませんでした。」
「……べ…ベラベラ……?」
「…こんなこと……後輩の私が言うのは…生意気なのかもしれませんけど……私は…小林先輩に口説かれても……ストレスしか感じないです。自分に酔ってるというか…目つきとかもなんだか不快で…正直早く昼休み終わらないかなとか思ってました。」
「……なんか…悩んでた俺……馬鹿みてえッ……」
小林先輩は最初から自分の事を上から目線で話をしていて、私の話など全然聞いていなくて話すことも、目線も明らかに私を性的な目で見ていると思いあんまり話など正直したくなかった。
「……あの……さっきの話……本当…なんですか……私が……昼休みいなくても……寂しくないとか……」
それよりも……私は…さっき…笠松先輩が言ってたことが気になってしまい相手に寄り添ったまま服を握りしめて恐る恐る真意を確かめるように聞く。
笠松先輩は少し驚いた後、優しく頭を撫でて答えてくれた。
「ッ……そんなわけねえだろ……あの時は森山もいたし……寂しいなんて……男が言えるわけねえし……寂しかったに決まってるだろ……」
「ッ…そ…そうですか……私も…寂しかった…です…//////」
「ッ…聖知…///」
寂しかったと聞いて自分と同じ気持ちだったと思うと嬉しくなり柔らかく微笑むと笠松先輩は抱きしめるのをやめてそっと恐る恐る両肩に優しく触れられる。