第36章 ヤキモチと癒やし※
「聖知……ッ……今日…図書館でッ………」
「……昼休みの…話ですか……」
「あぁ……ッ……そのッ…ッ…」
「ッ………なんでそんなに辛そうな顔してるんですか……」
「ッ……悪い…ちょっと待ってくれ……」
「…………」
笠松先輩は再び謝りお昼休みの話をして言葉が詰まったようにベッドの上で立膝座りの体制で自分の髪をクシャッと握り顔を俯かせて辛そうな表情を浮かべていた。
何か言いたそうにしてても話すのを躊躇っている様子で辛そうな笠松先輩の顔を見ていると怖かった感情はなくなり何にそんなに思い詰めているのか心配になり笠松先輩にそっと近づいて膝立ちの体制で笠松先輩の頭を抱えるように抱きしめる。
「Σッ……なッ…!」
「……言いたいこと…あるなら言ってください……私に…言いましたよね……なんでも話してほしいって……なら……幸男さんも…話してください……そんな辛そうな顔……私……」
「ッ………」
私の行動に笠松先輩は最初驚いて私が話した言葉に反応して優しく私の腕に触れると話してくれる気になったのかそっと抱きしめている手を笠松先輩の方から離した。
「俺……めちゃくちゃ嫉妬してたんだ……小林に口説かれてる聖知を見て…あいつにッ…髪にキスされてただろッ……森山にも口説かれてるし……そういうの見てたらずっとイライラして……俺のモノなのにッ………ベタベタ触られてずっとムカムカしてた……部活も…バスケにぶつけるように打ち込んでも全然ダメだった……聖知を自分のものにしたくて…ついッ……どうかしてたッ…悪いッ…」
「………」
「…かっこ悪いだろ……男のくせに…こんなッ…」
笠松先輩は視線を逸らして辛そうな表情で少しづつ話をしてくれた。黙って話を聞いているなか、笠松先輩に不安な気持ちをさせていたのかと思うと不安を消したいと思い笠松先輩に抱きついて背中に手を回して抱きしめる。